私がいつも着付けを習っている着物の先生が、大阪で着物のコンテストがあるんだけど見に来ませんか、とお誘いくださったので、なかなか見る機会なんてないし、と見に行ってみることにしました。
会場は吹田メイシアター。主催は全日本きものコンサルタント協会です。この協会の会長が「装道」の創始者であり、着付け教室でもある装道礼法きもの学院の会長でもあります。
「全日本きもの装いコンテスト 日本の心と美の祭典」の関西大会は今年は大阪で開催されているのですが、他のエリアでも行われ、このエリア大会に勝ち抜いた人だけが全国大会へと進めます。
このきもの装いコンテストとは、舞台上で鏡を見ずに、肌襦袢を着装した状態から着物、そして帯まで美しく一人で着付けを行うというもの。
タイムを競うものではありませんが、一応目安の時間はあります。振袖10分、黒留袖7分、カジュアル5分。一次審査を通ると、二次審査は「きものと私」というテーマでスピーチがおこなわれ、ここで所作や言葉遣い、表情なども審査されます。着物を着るだけではない「美しさ」を競うものです。
実は、このコンテスト、姉が何度か出場しているんですよね(笑)去年は留め袖の部で出場しました。コンテストの前には、母と先生とで一生懸命特訓していた記憶が。。
今回は、先生は中のスタッフとしていらっしゃっていたので、当日チケットを手渡しで渡していただいて中に入ったのですが、大きなホールなのにもうほぼ満席!!すごい人です。参加者の応援で来ている人が多いのでしょうが、すごい熱気でした。
最初は最も華やかな振り袖部門です。それぞれやり方は違うのですが、とにかく早いです、皆さん!
着終わったら草履を履いて前に並ぶのですが、前に並んだら決してもう着物にも帯にも触ってはいけないというルールがあります。なので、前に出る前に十分な自己点検が必要なのですが、なんといっても鏡がないので、帯とか手探り状態。これは本番前に何度も何度も練習を重ねないとできませんね。素晴らしい。
全員が前に並んだら、手前にいる審査員方が審査を行います。最初は前。
そして、後ろをむいて番号札を高く掲げ、帯の審査。そして再び前を向いて、審査は終了。
次の部門へとうつります。
次は留め袖部門。留め袖の場合はやはり気品が求められますよね。どなたも素早く本当に美しく着ておられました。素晴らしい。
ただ、ちょっと気になったのは、振り袖の方たちはみなさん前に出た時点で深くお辞儀をされていたのですが、留め袖の方はほとんど礼が無かったことです。そういうものなのかしら?
そしてカジュアル部門です。カジュアルも華やかですが、可愛らしい方もいれば上品で清楚な置物もあって見ていてなかなか楽しい。
カジュアルだと早い方で4分の方も。すでに長襦袢まで着ているとはいえ早すぎますよ…!
そして男性の部もあります。男性は袴姿。一番最年少は19歳でした。
並んだ後、司会の女性が何人かにインタビューを行うのですが、ある方は整骨院を経営されていて、その患者さんに誘われてこの大会に出ることになったんだそう。また若い男の子は学校で弓道部に所属しているらしく、すごく姿勢が良かったです。
うちの相方も元弓道部なんですけどね…袴着れません(笑)
そして、子ども部門です。男の子が一人、女の子でも袴の子が一人いました。
でも子どもでもみんな一生懸命着装していて、可愛かったです。ちなみに去年の大会では、舞台上でいっぱいいっぱいになってしまって泣き出してしまう子もいたとか…。今回の大会でも一番小さい子で7歳、小学2年生です。
でもみんなとっても上手に着ていました。ちなみに男の子は剣道部だそうで、着装の間に事前に提出するレポートも読み上げられていました。
次は外国人部門。
中国、台湾、イタリア、アメリカといろんな国籍の方々が参加。
そういえば、去年だったかな、母と先生が教えた外国人の生徒さんもこの大会に出て
見事地区大会を勝ち抜いて、全国大会へ出場されたのでした。
最後はチーム部門。学校対決です。
滋賀からも彦根中央中(中学生!)が出ていてびっくり。そしてこの子たちが一番早く着付けを終わって前に出てきました。すごいわ…。他にも天理大など大学生の子たちも息があった着付けをしていました。
ここで第一次審査は終了。次はスピーチ、ということでこのあたりで抜けて帰ることに。最後に先生と少し喋って、帰りにお買い物をして帰ってきました。
また、着付けの練習しないと!(先生が滋賀なので、なかなか頻繁には習えないのが悩みのタネ)
いつか私も自分でぱぱっと着られるようになりたいなぁ。先生の着付け教室でも、できるだけ鏡を見ないで着るように指導されますが、名古屋帯は本当に難しいです。。